立ち位置と角度

立つ(スタンド)位置をおろそかにしてはいけません。

ドライバーショット

ドライバーでゴルフボールを叩くコツのひとつに、ベストなポジションで構えることを挙げるコーチは大勢いるようです。他のクラブでも大切なことですが、どんな飛球になるか理想の軌道をイメージして、それに真正面から向き合うように右脚と左脚のおよその位置を決定します。このイメージはことのほか重要で、ゴルフはなによりもメンタル面が物を言うスポーツであるから、上手くいくイメージを脳裏に描けるかどうかが結果を大きく左右するのはなんとなくわかってもらえるでしょう。ミスショットしかする気がしない、嫌な予感がバリバリする状態で打ったらほぼ間違いなく不満の残るショットになりますし、自信に満ち溢れた表情でグリーンを見据えることができればナイスショットの確率が高くなります。これは勘が当たった外れたという話ではなく、プレイヤーの精神状態がプレイに影響を与えているからそうなるのです。マラソンでもボクシングでも実力通りの結果が毎回出せるわけではないですし、その時のコンディションや試合に対するイメージが試合内容に関係してくるのですが、ゴルフではそれが顕著に結果に現れるということです。心が不安定な日はなにをやっても普段通りの成果が出ない、これは日常生活でも感じたことがあるのではないでしょうか。誰でもそんな日はありますしそれに対応して上手く遣り繰りするのが一流の選手なので、「今日は朝犬の糞を踏んじゃったからやる気がでなかっただけ」と言い訳するのは半人前も同然でしょう。犬の糞や猫の糞、あるいは人のを踏んでしまったらショックを受けるのは仕方がありませんし、なんとか取り除いても臭いが付いてないか心配で憂鬱な1日になることは確実な、とても不幸なアクシデントです。ちゃんと片付けをしなかった犬の飼い主に、マナーについて説教したくなる気持ちもふつふつと湧き上がってくるかもしれません。それが飼い犬が散歩中に排泄した物か、野良犬が散歩中に催して排泄した物かは判別できなくても、架空の飼い主を頭の中で創造して文句をぶつけてなんとか溜飲を下げようと努力することになるでしょう。それが成功しない、いつまでたっても精神的に立ち直れないようではメンタル面を試されるゴルフではいいスコアが出せませんし、ドライバーで素晴らしい飛距離を安定して飛ばすことも叶いません。冷静でいてポジティブ、自分の勝利を信じてボールの前に仁王立ちできなければ良い結果を得ることは困難な競技なのです。グリーンとボールを結ぶ直線に対して平行になるよう立つのが基本ですが、風が吹いていたり一直線にボールを運ばないのが得策だと思えるホールならそこは調整して体の向きを決めましょう。強風の日にグリーンに向けてドライバーでボールを叩いても、風に流されて予定通りに飛翔してはくれないからです。無風でグリーンまで障害物がない場合のみ、深く思考せずにまっすぐ目標へ向かって力いっぱいボールを飛ばすことが許されるわけです。ギューンと飛んでいくイメージを明確にするための小技ですが、ゴルフボールには製造メーカーのマークが描かれていますのでこれを利用させてもらいましょう。飛ばしたい方向にこのロゴを向けるだけでまっすぐ飛ばせる気分になるので、適当にボールを置くのではなくロゴを意識してセットします。もちろんこれだけで正確なショットができるわけはないのですが、なんとなく上手く行く気にさせられる、一種のおまじないのようなものです。やらないよりはましなのでボールの方向が定まらない人はぜひともお試し下さい。ただし失敗しても文句は受け付けませんのであしからず。