アドレスとスイング

いよいよゴルフ最大の見せ場についての解説に入ります。

ティマーカー

1番ホール第1打はその日の運勢を占う意味でもとても重要な場面になります。これが成功すればその後も気分良くラウンドできますし、お昼ご飯もおいしくいただけますし冷たいウーロン茶も飲みまくりです。お昼だけではなく晩御飯もおいしくなりそうで、大好物の唐揚げではなくあまり普段は好んで食べないあんかけスパでもムシャムシャと箸が進むでしょう。ゴルフ場の食堂でほっぺが落ちそうなほど美味なランチを堪能することが許されるのは、良い成績を残せた人やドライバーで誰にも負けない飛距離を飛ばすことが出来る優秀な一部の人だけです。自分でもガッカリするようなスコアだと暗い気持ちでモソモソとランチを食べることになりますし、ドライバーの腕前は食生活にも影響を与えますのでみなさんも上達したいと願っていることでしょう。快感を得られるほどのドライバーショットには正しいアドレスも不可欠です。左脚の位置をボールにあわせ、自分の肩幅を目安に脚を広げて構えます。飛距離をだせるクラブ、つまりシャフトの長いクラブほど両足の間の空間を長くとりますが、このほうが踏ん張れる感じがするから力を入れやすいのでしょう。だからといって無理な姿勢にしてまで脚を広げてもスイングのフォームが乱れるだけですので、あくまで自分の肩幅を基準にするようにして下さい。「相撲中継で見た横綱は立派な体してたな、ボクの倍は肩幅がありそうだった」「そうだ、あの肩幅位脚を広げれば飛距離アップ間違いなしかも」と無理矢理解釈して実行しても、スムーズにボールに力を伝えることができないぎこちないスイングになるだけで良い結果は生まれません。最高のスイングをするための幅には個人差もあるでしょうが、一般的には自分の肩幅とされているのでここは忠実に守りしょう。ドライバーは少し広めに、とされていますが極端なことはしないで下さい。アドレスが定まったら心を落ち着けてスイングへと移行します。雑念は捨て去って、お腹が空いていてもそのことを考えるのはよして、目の前のゴルフボールに集中して最高の軌跡をイメージして下さい。メンタル面の重要なこの競技ではイメージによって結果が左右されるケースがとても多く、自信を持って自分を信じることが出来ればそれだけでスコアは自然とアップしていくという、面白い現象がよく起きます。なので「オレ最高」と念じながらプレイする、そして「オレってグレイト」と思い込めるように日頃からレッスンするのです。テイクバックは体重を右脚に乗せながら、腰をねじるようにじりじり低速で行います。臨界点に達したら体重を左脚に移動させながらねじれを戻しつつダウンスイング、ボールを力いっぱいたたき付けます。この時ボールに標準を合わせるというよりスイングした先にボールがあるのがベストなので、安定したフォームとアドレスが求められるのです。目を閉じていてもジャストミートできるようになれば合格でしょう。スイングの途中で「あ、これはミートしなさそうだ」と軌道修正しようとする力が働くと、スイングが乱れて不十分なインパクトになってしまいます。ドライバーを振ったらミートした、となるように鍛錬を積みましょう。フォロースルーも美しく、クラブが後頭部にきてフィニッシュです。このとき体の重心は左脚に、右脚は今にも浮きそうな状態になっているのがベストで、そうならないのならどこかがおかしいかもしれませんので上級者やコーチにアドバイスを求めてフォームの修正をしましょう。あまり我流で上達しようとせず、上手な人のテクニックを盗むつもりで教えを請うのが初心者から脱する一番の近道になります。どんなに練習してもそれが間違ったフォームで繰り返されているのなら、スコアもよくなりませんし飛距離も伸び悩んでしまうのです。